Google Cultural Institute は、ホロコーストに関する文書の収集保存、研究、教育、追悼などを行う国際センター「ヤド ヴァシェム」と協力して、写真や文書のコレクションをウェブで公開しています。このアーカイブには 140,000 点以上の画像が含まれています。
試験的な光学文字認識(OCR)を使用して、多くの画像のテキストを転写し、ウェブ上で検索できるようにしました。つまり、ホロコーストに関わった家族の名前を検索すると、ヤド ヴァシェムのサイトにある画像へのリンクが表示される場合があります。この新しいアーカイブ機能を体験するには、「rena weiser」(ユダヤ人難民の名前)というキーワードで検索してみてください。フランスのチリ領事館が彼女に発行したビザへのリンクが表示されます。OCR 技術のおかげで、彼女の名前を検索するとこの画像を見つけられるようになりました。
「わが家のうちで、わが垣のうちで…記念のしるしと名(ヤド ヴァシェム)を与え、絶えることのない、とこしえの名を与える」旧約聖書イザヤ書、第 56 章 5 より
ヤド ヴァシェムでは、自分にとって意味のある画像についての個人的なストーリーを追加するよう呼びかけています。Google をよく利用するドロン アヴニ(Doron Avni)氏は、ナチスの収容所から解放された直後に撮影された祖父の写真を見つけました。祖父は「もし生き残ったら、ホロコーストでの経験の記憶を保つため、すぐに写真を撮ろう」と心に誓っていました。そして、撮った写真をコートに縫い付けました。その行動が後に彼の命を救うことになったのです。森の中に 1 年ほど隠れた後で、ロシア人兵士にドイツ人の敵と間違えられましたが、写真を見せると解放されたそうです。